[基本,育成,コーチ学] 発育過程と合った一貫指導 高校生

発育過程と合った一貫指導 高校生

  1. 高校生
  2. 身体が調和を取り戻す時期。『即座の習得』はないが理性的に分析し意識的に調節できるようになる。
  3. プレーの基本を強調する。これまで個人の能力を生かし、伸ばすことを目的に自由を強調してきた時期から、チームとしてその個人技をさらに生かすチームプレーの基本を教える時期に入ったといえる。よってチームプレーの基本的なディシプリン(原則)を身につけさせることが必要。また基本的なディシプリンを身に付けることにより個人の才能がさらに開けてくるのである。
  4. 各々の練習は短時間主義としその代わりに全員が高い強度と高い集中力の中で練習を意識することが大事。
  5. 高負荷・低回数で速筋繊維の発達を促し、軽負荷・多回数の運動は筋中の毛細血管網やミトコンドリアを増やし、遅筋繊維の機能向上により持久力を発達を促す。
  6. 筋肉づくりには栄養と休息(睡眠)が必要。栄養素はプロテイン(たんぱく質)と、その材料を筋繊維に変えるためのホルモンが必要。そのホルモンは睡眠、特にノンレム睡眠中に多く分泌される。
  7. ポイント
    • 「夕食にカップラーメンを食べ夜更かしする、はダメ」
    • 「部活後にコーラを飲みすぎ、夕食をそこそこに遅くまで勉強し、夜食にカップラーメン、はもってのほか」
    • 「受身のアジリティの強化」
    • 「混戦の中でのボディバランスの強化」
  8. インディペンデントエイジ

年代に合った指導

  1. 習得形態は、@粗形態の形成→A修正・精錬→B定着→C変化条件への適応
  2. (スピードとプレッシャーの中での対応)、という順序をとる。
  3. スポーツである以上勝敗というのは非常に重要なことであり、また子供たち自身の勝つことの喜び、勝ちたい気持がサッカーに対するモチベーションを支えていることも確かです。しかし指導者は「それがすべてではない」ということを常に念頭に置かねばなりません。勝敗を競うことは「最終目的」ではなく、育成のための非常に重要な「手段」なのです。
  4. 各々の成長過程における「基本」とは何か、そのチームの指導者、中学生以下では場合によって両親もよく確認し合い、認識することが選手のためになり大事なことです。
出所・参考
小野 剛著「クリエイティブ サッカー・コーチング」(大修館書店)