t031 「前を向く」と「先に触る」
- 「前を向く(「ゴール側の広いほうを向いてボールをつかむ」ということ)」と「ボールに先に触る」、いずれももっとも大切な動きのひとつです。しかしさらに突き詰めてみて、みなさんはどちらが優先順位として上と考えますか?
- ある日のコーチ会議で聞いてみるとほとんどが「先に触る」でした。
- 実際の試合で、「先に触れ!」と指示する局面のほうが多いからでしょう。
- そしてその理由は、前を向く動きで体を回しているうちに相手が先にボールをとってしまうと意味がないといくことで、それは確かに理解します
- しかし本当にそれでよいでしょうか?
- よりよいサッカー戦術を指導するには「前を向く」を優先にすべきだと考えます。その理由は相手より先に動くことを求めるからです。いつもボールへの反応が遅いチームは「先に触れ!」の指示が優先され、そこから抜け出せません
- 「先に触る」というより、「先手を取る」こと、そのために予測する、準備する、先に動く、先に触る、チームの約束事を守った動きをすることが必要とされ、それらがよりよいサッカーの要素です
2008 Kenichi Nakano,Copyright reserved