サッカーと学校や生活のバランス

さまざまな仲間とのさまざまな経験が幅を広げます。
子どものうちからいろいろな習い事を
専門的に行い、そればかりに打ち込むよ
うな親子の姿を見かけます。それも本人
ばかりでなく大人の期待から、過度に早
期に専門化させ、大成させようという傾
向が強まってきています。
サッカーでも、勉強や、学校の当番そ
の他の活動を無視してサッカーだけに打
ち込む子どもがいます。
大成するためにはそれだけに長時間取
り組まなくてはいけない、人のやる以上
の努力をしないとライバルに置いていか
れると感じてしまう、そんな気持ちがあ
るのかもしれません。
バランスが第一。
子どもの場合、サッカーの練習は、せ
いぜい1時間~2時間、週2~3回です。
小さな子どもの場合は週1回で十分。そ
れ以上は心身の負担になり、
けがや精神の負担、ドロ
ップアウトの原因と
なってしまう場合が
あります。
大好きだったはずのサッ
カーにうんざりし
て、もうやりたく
なくなってしまうか
もしれません。「燃え尽き症候群」と言
われる状態です。それはとても残念なこ
とです。
勉強は苦手でも、クラスの運動会や球
技会ではスター、それもいいですね。し
かし、それだけしかやらなくていい、と
いうことではありません。代表選手、プ
ロ選手は、決してサッカーばかりをして
きたわけではありません。
子どもが「サッカーだけしていれば
いい」と他のことをしようとしなかっ
たら、それは正してください。まして
や、大人がそう仕向けるのは論外です。
「うちの子はサッカーだけやっていれば
いい」「あなたはサッカーだけしていれ
ばいいのよ」なんて、決して言わない
でください。
他の遊びをはじめ、さまざまな経験
も大切。学校の当番も係も
しっかりやる。町や子
ども会の行事にも参
加する。家の手伝
いもしっかりや
る。そうすれば、
みんながその子を
応援してくれるで
しょう。